●小説
あらすじ 豊富な知恵を持つ人間族と魔力を有する魔獣族が存在する世界。 争いにより魔獣族は絶滅。人間族が残った世界では、魔獣族は悪という常識が広まりつつあった。主人公バルトも、当然のように魔獣族が悪だと教える教師である。 ある日、生徒のベリリと…
// あらすじ 豊富な知恵を持つ人間族と魔力を有する魔獣族が存在する世界。 争いにより魔獣族は絶滅。人間族が残った世界では、魔獣族は悪という常識が広まりつつあった。主人公バルトも、当然のように魔獣族が悪だと教える教師である。 ある日、生徒のベリ…
// 「ど、どうして?」 「わざわざデルフィの携帯を見てお前に電話をかけてくるんだ。そんな簡単に足を見せるようなやつじゃないだろう。どうせもう番号は捨てられてるよ」 「そうか……」 となると、あのやる気のなかった警官の努力はムダということだ。 最初…
// ――令和四十年 エフェソス国が所有する巨大浮遊戦艦ペルセポリスは、高度数千メートル上空を移動していた。 だが楽しい空の旅とはいかず、平和な時は脆くも砕かれた。 敵国の名はシュトゥルーヴェ。 全身武装の兵士数人が、爆弾でハッチをこじ開け土足で侵…
// 「おいクローナの母ちゃん」 「は、はい?」 「今から変身する。驚いてもいいけど、騒がないでくれよ」 手袋! 変身に使うのは手袋! その力を開放し、リンセンの全身にパワーをみなぎらせるっ! 瞬時に赤黒い鎧を身にまとったその一部始終を目撃し、さす…
// 小説 一章 ハイスピードスローモーション 彼女は、まさにピンチと呼べる状況だった。 人生における、最大のピンチとも言える。 ある能力を有する少女、クローナ・エスクードの額には無骨で冷たい銃口が突き付けられていた。 額にゼロ距離で密着しクローナ…
// いや、二個目だけではない。 台座の隣にはもう一つの台座があり、そこにも同じく歯車が浮いていた。 大きさや色などは上にあったものと同じで、人が両手で抱えられる程度の大きさ。金とも銀ともつかない光を放ち、堂々とそこに存在している。 歯車の美し…
// 一章 冒険野郎と復讐少年 編 さっそくだが彼はピンチである。 渡り鳥――という男をご存じだろうか? 空から空へ飛びまわり、遺跡から洞窟から縦横無尽に駆け回って宝を集めるトレジャーハンターである。 そんな彼の名は「マセル・エレバン」 丸いメガネに…