日々を駆け巡るoyayubiSANのブログだよ。

日々を駆け巡るoyayubiSANのブログ

親指に関すること(関しないことも)を追求するブログ。親指はあんまり出ません。 毎週日曜に更新!

・技巧鎧 ミスティ・ミラージュギア

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア13

// 「なんだか風が当たって寒いんですよ。海に落ちて濡れたままだったから。まぁカゼなんかひいたところで、関係ないですけどね」 「風か……」 マセルはまだ諦めてなどいない。 「風邪、引きますけど、どうせ死にますし」 「いや、そうじゃない。どっかから風…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア12

// ――マセルサイド――。 「辿り着いたここがベオグラード遺跡だとは思うんだが、少し拍子抜けなことが一つある。難攻不落と言っておきながら、なにも起こらないぞ。どういうことだ」 到着してからいくらか進んだ。 だがトラップの一つもない。 トレジャーハン…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア11

// 船を動かし始めて三十分ほどが経過。目的の遺跡にはまだ到着しない。 「ま、マセルさん、あのー、雨、降ってますけど」 ポツポツと微かな小雨が海を叩いている。 バレッタが確認のために手を広げると、雨が当たった。 「オーライ……マジかよ」 マセル一世…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア10

お題「自作小説」 盗賊団なのだから向かうべき道は遺跡だろうと予想はできたが、具体的な情報はない。 「どこですか?」 「ベオグラード遺跡って、知っているかい?」 「いえ」 「この国、プライアランドの遺跡たちの中でも最大級の大きさと危険度を誇ってい…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア9

お題「自作小説」 「憎い、というより、よく分かんないです。罪を償えとも思いませんし、なんなんでしょう。憎むとか恨むとか、もういい気がします」 「え、五年も思ってたんだろ? そんなあっさり?」 「私は、渡り鳥であるマセルさんに一つだけ確認したい…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア8

お題「自作小説」 マセルはウイントフックの変身を解除し、風呂あがりの上半身裸の姿に戻る。 疲れて力が抜けたバレッタに手を差し出した。 「ホラ、立てよバレッタ」 差し出された手を無視し、バレッタはマセルのお腹に強烈な拳を叩き込んだ。 だが、まとも…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア7

お題「自作小説」 ――なんだこれは。 「丁度いいところに! マセルさん、助けてください!」 「は? なんだよバレッタ。っていうかなんでキングストンがいるんだよ」 暴れまわっている機械の上でバンダルをもみくちゃにするソフィアを見つけ、マセルの疑問符…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア6

浜辺を出たベルンはスリジャたちに呼ばれたいつもの場所へ向かっていた。 いつもの場所とは、町の隅っこの廃墟になっている建物の裏である。 ほとんど人は近づかないだろう。 つまりスリジャたちにとって、お金を奪う絶好の場所なのだ。 逆に言えば、ベルン…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア5

www.oyayubisan.com ――マセルサイド――。 波の音――。ザラザラした砂の感触。 無残にも海に落っこち、カナヅチらしく流されて運よく浜辺に辿り着いたのは、トレジャーハンターのマセルである。 薄く目を開き、太陽を取り込む。 なんとかメガネは無事だった。 …

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア4

www.oyayubisan.com どこからともなく鎧などが現れ、サイズもピッタリに身に纏うことができた。 これは、どんな技術を用いても成しえないことだ。 もう一度箱を開き、アスンシオンを取り出す。 ゴクリ。 唾を飲み込み、足を入れる。 右のボタンを押すと、声…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア3

www.oyayubisan.com 「あっ! 待つですぜ!」 「そいつは渡さないっちょ!」 湖の部屋を出てすぐ右へ曲がり、遺跡の入口へ突き進む。 トラップなら全て解除済みだ。 少女を連れていても問題なく進める。 はずだったが。 「なにっ!?」 天井から壁が落ち、道…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア2

www.oyayubisan.com 仕方がないので、箱はカバンに戻して遺跡の奥へ進むことにした。 穴の開いた壁には背を向け、走り抜けた道を引き返す。 分かれ道は二本。 左は先ほど二つの箱を見つけた道。 箱以外にお宝はなく、隠し扉のようなものもなかった。 右を真…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア1

一章 冒険野郎と復讐少年 編 さっそくだが彼はピンチである。 渡り鳥――という男をご存じだろうか? 空から空へ飛びまわり、遺跡から洞窟から縦横無尽に駆け回って宝を集めるトレジャーハンターである。 そんな彼の名は「マセル・エレバン」 丸いメガネに茶の…