日々を駆け巡るoyayubiSANのブログだよ。

日々を駆け巡るoyayubiSANのブログ

親指に関すること(関しないことも)を追求するブログ。親指はあんまり出ません。 毎週日曜に更新!

●水曜ラノベ

ブログ小説(4)暴風荒ミスティ・ミラージュ ラスティ

お題「マイブーム」 「おい、クソ人類の女。なにへばってんだよ」 リンセンはクローナに容赦のない言葉を浴びせる。 「ちょ、ちょっと待ちなさい。私は、今、すっごく疲れているんだから」 「あぁ? どういうことだよ。河に落ちずに済んだのは俺のおかげだろ…

ブログ小説(3)暴風荒ミスティ・ミラージュ ラスティ

お題「マイブーム」 真正面からクワンザと組み合い、リンセンの全身にパワーが漲る。 その力の迸り、さながら無限大のエナジー宿る生命の奔流っ! 「うごおぉぉぉぉぉぉぉおおお!!」 血管ぶち切れ寸前のリンセンは、それでもクワンザを力で押し込む。 さす…

ブログ小説(2)暴風荒ミスティ・ミラージュ ラスティ

お題「マイブーム」 「あなたは、ニッポンという小さな国をご存知で?」 「えぇ……礼儀正しい人種が多く、人の愛を大事にするとか」 「ニッポン国に調査に行ったんだがね、そこにはサムライというものがいるそうだ」 「サムライ……」 クローナにとって、聞きな…

ブログ小説 暴風荒ミスティ・ミラージュ ラスティ1

お題「マイブーム」 一章 ハイスピードスローモーション 彼女は、まさにピンチと呼べる状況だった。 人生における、最大のピンチとも言える。 ある能力を有する少女、クローナ・エスクードの額には無骨で冷たい銃口が突き付けられていた。 額にゼロ距離で密…

ブログ小説 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア27(最終回)

http://blog.hatena.ne.jp/-/odai/9247541947915157485:title=お題「マイブーム」] // バンに問われた言葉がそのまま重くのしかかる。 自分だけでは答えを出せない。 「靴……アスンシオンは……」 自分へのいら立ちや迷いを隠すため、ベルンは拳を強く握った。 …

ブログ小説 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア26

お題「マイブーム」 // 記憶を取り戻したソフィアは、あまりの衝撃にしりもちをついた。 思い出さなければよかった。 ソフィアから出た感想はそれだった。 「ソフィア、大丈夫か?」 「うん、大丈夫……」 マセルもソフィアと一緒に過去の記憶を見たものの、か…

ブログ小説 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア25

お題「マイブーム」 // 「うーんとね。昔ここにいたこととか」 「オーライ、マジかよ……」 「昔って言っても、うんと昔だからよく覚えてないけど」 「お前、どんな時代の人間なんだ」 最初にジャメナン遺跡でソフィアを見つけてから、マセルはずっと疑問に思…

ブログ小説 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア24

お題「マイブーム」 // 「階段の前に待機だ。ソフィア、アピアを頼む」 この円形状のエリアに踏み込めば、何かが来る。 入口と出口は完全にシャットアウトして、道を閉ざしたうえで、なにかが攻めてくるはず。 とマセルは予想した。 「ベルン、準備はいいか…

ブログ小説 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア23

お題「マイブーム」 // 「アピア! おい! 返事をしてくれ!」 ベルンは足を滑らせ、着地の際にアピアを離してしまった。 ゴロゴロと転がるアピアは小さな石にコメカミをぶつけ、そこから血の線が伸びていた。 何度も呼びかけていたが、呼吸をするだけで目を…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア22

お題「マイブーム」 // 距離があるおかげでアテネ号には直撃しないものの、弾丸を受けて無傷とはいかない。 「二人とも! 頭を下げてください!」 バレッタは視線を逸らすことなくアピアとソフィアに指示を出す。 それでも操縦は怠らず、速度も高度も落ちる…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア21

お題「マイブーム」 // マセルの予想通り、バレッタは港にある車を回収しに行っていた。 バレッタもマセルのことを忘れていたわけではなく、ちゃんと心の隅では心配をしている。 しかし、まだバレッタはマセルのアジトなど知らないため探すこともできず、ト…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア20

お題「マイブーム」 // 急にやってきた重い話を受け止めきれず、バレッタは押し黙る。 「ソウル病って言って。あと五年もしないで死んでしまうんです。薬も治し方もよく分からないらしくって」 「そ、そうなんだ」 バレッタには慰める言葉も見つからない。 …

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア19

お題「マイブーム」 // 「えー? 普通の子だと思うけどなぁ」 ソフィアは首を傾げる。 「頬っぺに太陽と三日月のマークがある子は普通じゃないわ」 「たしかに普通じゃないけど、何か心当りが?」 「実は、マセルくんやバンたちがベオグラード遺跡で遊んでい…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア18

お題「マイブーム」 // 三章 アルジェ編 ――マセルサイド――。 何度目になるか、マセルはまたもや海に流された。 そして何度目になるか、マセルはまたもや助かった。 カナヅチにはカナヅチなりの幸運があるのか、それともカナヅチだからこそ何度も海に流される…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア17

お題「マイブーム」 // 「ふっ……」 ベルンは鼻で笑う。 「あなたが不老不死になったって、どうでもいい。僕の目的は歯車を回収することです」 「そうか」 途端にバンの表情が曇り、大きなため息。 「僕様が気に食わないことその九。それは恩返しのできない人…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア16

// 「ぐっ!」 「うわっ!」 互いの勢いが合わさり、通常よりもダメージは跳ね上がる。 たまらずバランスを崩し、二人は背中から地面に倒れ伏した。 両者のメットは歪みも割れしない。 倒れはしても戦闘態勢は崩さず、ガッチリと両の足で立ち上がる。 「どう…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア15

// 「う~ん……あれ、あれれ?」 バレッタは無事だった帽子を直し、マセルに対して二、三度、目をぱちくり。 「あの、マセルさん。私、死んでないですよね?」 「心配するな。無事に奈落の底に落ちてきたぞ」 「ウイントフックの力はすごいですけど、圧倒的に…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア14

// 「ベルンくん、なにをぼうっとしている」 バンには表情が見えなくてもある程度は心を読み取れている。 「あれ……?」 気づけば、ベルンの手の平からは血が消えていた。 一滴どころか、跡すら残っていない。 「どうした」 「あ、いえ……銃の弾はまだあります…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア13

// 「なんだか風が当たって寒いんですよ。海に落ちて濡れたままだったから。まぁカゼなんかひいたところで、関係ないですけどね」 「風か……」 マセルはまだ諦めてなどいない。 「風邪、引きますけど、どうせ死にますし」 「いや、そうじゃない。どっかから風…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア12

// ――マセルサイド――。 「辿り着いたここがベオグラード遺跡だとは思うんだが、少し拍子抜けなことが一つある。難攻不落と言っておきながら、なにも起こらないぞ。どういうことだ」 到着してからいくらか進んだ。 だがトラップの一つもない。 トレジャーハン…

水曜ラノベ 技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア11

// 船を動かし始めて三十分ほどが経過。目的の遺跡にはまだ到着しない。 「ま、マセルさん、あのー、雨、降ってますけど」 ポツポツと微かな小雨が海を叩いている。 バレッタが確認のために手を広げると、雨が当たった。 「オーライ……マジかよ」 マセル一世…

ブログ小説(10)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

盗賊団なのだから向かうべき道は遺跡だろうと予想はできたが、具体的な情報はない。 「どこですか?」 「ベオグラード遺跡って、知っているかい?」 「いえ」 「この国、プライアランドの遺跡たちの中でも最大級の大きさと危険度を誇っている遺跡だ。“ある困…

ブログ小説(9)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

「憎い、というより、よく分かんないです。罪を償えとも思いませんし、なんなんでしょう。憎むとか恨むとか、もういい気がします」 「え、五年も思ってたんだろ? そんなあっさり?」 「私は、渡り鳥であるマセルさんに一つだけ確認したいことがあります……マ…

ブログ小説(8)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

マセルはウイントフックの変身を解除し、風呂あがりの上半身裸の姿に戻る。 疲れて力が抜けたバレッタに手を差し出した。 「ホラ、立てよバレッタ」 差し出された手を無視し、バレッタはマセルのお腹に強烈な拳を叩き込んだ。 だが、まともに鍛えていないパ…

ブログ小説(7)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

――なんだこれは。 「丁度いいところに! マセルさん、助けてください!」 「は? なんだよバレッタ。っていうかなんでキングストンがいるんだよ」 暴れまわっている機械の上でバンダルをもみくちゃにするソフィアを見つけ、マセルの疑問符が増えた。 「そ、…

ブログ小説(6)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

浜辺を出たベルンはスリジャたちに呼ばれたいつもの場所へ向かっていた。 いつもの場所とは、町の隅っこの廃墟になっている建物の裏である。 ほとんど人は近づかないだろう。 つまりスリジャたちにとって、お金を奪う絶好の場所なのだ。 逆に言えば、ベルン…

ブログ小説(5)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

――マセルサイド――。 波の音――。ザラザラした砂の感触。 無残にも海に落っこち、カナヅチらしく流されて運よく浜辺に辿り着いたのは、トレジャーハンターのマセルである。 薄く目を開き、太陽を取り込む。 なんとかメガネは無事だった。 「マジかよ……」 海へ…

ブログ小説(4)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

www.oyayubisan.com どこからともなく鎧などが現れ、サイズもピッタリに身に纏うことができた。 これは、どんな技術を用いても成しえないことだ。 もう一度箱を開き、アスンシオンを取り出す。 ゴクリ。 唾を飲み込み、足を入れる。 右のボタンを押すと、声…

ブログ小説(3)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

www.oyayubisan.com 「あっ! 待つですぜ!」 「そいつは渡さないっちょ!」 湖の部屋を出てすぐ右へ曲がり、遺跡の入口へ突き進む。 トラップなら全て解除済みだ。 少女を連れていても問題なく進める。 はずだったが。 「なにっ!?」 天井から壁が落ち、道…

ブログ小説(2)技巧鎧ミスティ・ミラージュ ギア

仕方がないので、箱はカバンに戻して遺跡の奥へ進むことにした。 穴の開いた壁には背を向け、走り抜けた道を引き返す。 分かれ道は二本。 左は先ほど二つの箱を見つけた道。 箱以外にお宝はなく、隠し扉のようなものもなかった。 右を真っすぐ進むと遺跡の入…